大分県の北東部、瀬戸内海の西端に位置する国東半島。その中央には両子山がそびえ、そこから海に向かって放射状に28の谷が広がります。ここには六郷満山と呼ばれる独自の仏教文化が栄え、国東ならではの歴史、文化や景観を形作っています。
町中が活気に溢れ、賑やかさに満ちていた昭和30年代の面影を残す「昭和の町」ではレトロな建物や看板が数多く残り、町を散策すれば昔に戻ったよう。今も営業中の店舗の中には昔懐かしいお宝が展示されているところも。
夕日が照らす海と干潟の織り成す縞模様のコントラストは天候と潮の干満によってその景観が現れれば、息を呑む美しさ。大分県で水平線近くに沈む夕日が見られるのもここだけで、「日本の夕日百選」にも選定されています。
春には菜の花、夏にはヒマワリが一面に咲き誇り、花の岬として訪れる人の絶えない長崎鼻は多くのアートを見ることのできる芸術作品の集まるスポットとしても知られます。
富貴寺大堂は平等院鳳凰堂、中尊寺金色堂と並ぶ日本三大阿弥陀堂のひとにも数えられ、九州最古の木造建築、更には国宝として必見の建造物です。かつて、大堂内部は極彩色の壁画によって彩られていました。
熊野磨崖仏は国内最古にして最大級の摩崖仏で約8mの大きさを誇り、国の重要文化財にも指定されています。参道には100段ほどの石段が続き、鬼が一夜で築いたと言う伝説も語り継がれています。
宇佐八幡宮の荘園だった場所で、田んぼの区割り、畦道に平安時代の田園風景を見ることができます。春には緑に色づく田畑、秋には黄金色に染まる山里の景観に懐かしさを感じることもできます。
大分県の北東部、瀬戸内海の西端に位置する国東半島。その中央には両子山がそびえ、そこから海に向かって放射状に28の谷が広がります。ここには六郷満山と呼ばれる独自の仏教文化が栄え、国東ならではの歴史、文化や景観を形作っています。
山岳修行の根本道場として知られる両子寺は江戸時代より六郷満山の総寺院として各寺院を統括して来ました。また、石造物文化の栄えた国東半島を代表する石造りの仁王像も必見です。(拝観料300円)
国東市国見町の岩峰が続く一帯は「西の不動」と呼ばれ、大不動岩屋はこの地でも最大の岩屋です。崖下にぽっかりと空いた大きな岩屋には不動明王が祀られ、僧侶達の修行の場としても相応しい荘厳な空気が漂います。
登り道の中腹にある不動茶屋の駐車場からは徒歩10分ほどの距離ですが、切り立った岩場の階段を上り、石灯篭まで登れば眼下には周防灘と姫島の眺望が開けます。五辻不動のお堂は不動山と呼ばれる岩山に開いた岩屋に半分収まる様に建てられています。
天台寺院の多い国東半島の中で泉福寺は曹洞宗の九州総本山を務める禅寺です。国指定重要文化財の仏殿、開山堂の他、本格坐禅の体験できる坐禅堂など、様々な建物が神仏習合の色濃く残る境内に立ち並びます。
千灯岳や五辻不動に向かう途中の山上に海を望むように立つアントニーゴームリ―作品「ANOTHER TIME XX」と国東市の中心部、鶴川地区に20年以上空き家として建っていた民家を使用して造られたレイチェルホワイトリード作品「Kunisaki House」をはじめ、名だたるアーティストの作品が半島内には点在します。
今から約140年前に造り酒屋として建てられた木造3階建ての日本家屋は当時も現在もこのエリアのランドマーク。国内のアーティストの作品を展示するアートギャラリーとして改装され、国東名物たこめし御膳もご賞味頂けます。(入場料200円)